SM712-TPは、敏感なESD(静電放電)保護のために特別に設計された双方向TVS(過渡電圧抑制)ダイオードです。優れたクランプ能力を備えており、デバイスが過渡電圧スパイクから保護されることを保証します。低リーク電流を誇り、電力効率が重要なアプリケーションに適しています。1ns未満の応答時間で、ESDイベントに対する即時の保護を提供し、潜在的な損傷を最小限に抑えます。
高い信頼性とパフォーマンス基準を満たすために構築されたSM712-TPは、SOT-23パッケージに封入されており、コンパクトな設計に適しています。IEC61000-4-2標準の空気および接触放電に対する±30kVの保護を提供し、さらに、湿度感受性レベル1の評価を受け、UL 94 V-0の可燃性評価を満たしており、さまざまな環境での安全性と耐久性を保証します。
TVSダイオード
TVS(過渡電圧抑制)ダイオードは、静電気放電(ESD)、雷、およびその他の過渡電圧イベントによって引き起こされる電圧スパイクおよびサージから敏感な電子機器を保護するために設計された半導体デバイスです。これらは、保護された回路が耐えることができる安全なレベルに過電圧をクランプすることによって動作し、損傷を防ぎます。
TVSダイオードを選択する際の重要な考慮事項には、動作電圧、クランピング電圧、ピークパルス電流、およびパッケージタイプが含まれます。動作電圧は、回路の通常の動作電圧に一致またはそれを超えるべきです。クランピング電圧は、サージイベント中にダイオードが保護回路に通過させる最大電圧レベルを決定します。ピークパルス電流定格は、ダイオードが故障なしに処理できる最大の瞬間電流を示します。
TVSダイオードは、消費者向け電子機器、自動車、産業制御、通信、医療機器など、幅広い業界でのアプリケーションを見つけます。高速応答時間と高い過渡電流に耐える能力により、ESDおよびその他の過電圧条件から敏感な部品を保護するために不可欠です。
アプリケーションの特定の要件に合わせてTVSダイオードを選択することは、予想されるサージ環境、回路の感度、およびスペース制約などの要因を考慮することが重要です。回路レイアウトでの適切な配置も、最適な性能と保護を確保するための鍵となります。